寄生虫とは

寄生虫とは、寄生生物のうち動物に分類されるものを指します。寄生動物とも植物における寄生生物は寄生植物と呼ばれます。寄生虫は、成虫から生み出される「オーシスト(虫の卵のようなもの)」が河川や水道水などへ流れ出て感染力を持つオーシストへ成長し、宿主へ取り込まれます。
寄生虫に寄生される生物を宿主と呼びます。また、寄生バチや寄生バエのような寄主を食い尽くす生物を捕食寄生者と呼びます。
エキノコックス属条虫の幼虫(包虫)に起因する疾患で、人体各臓器特に肝臓、肺臓、腎臓、脳などで包虫が発育し、諸症状を引き起します。ヒトには、成虫に感染しているキツネ、イヌなどの糞便内の虫卵を経口摂取することで感染します。
第2次世界大戦後の日本では多くの人(60%前後が回虫(かいちゅう)、5%前後が鉤虫(こうちゅう)に感染)が寄生虫に感染していました。その後、農業での化学肥料の導入、下水道の整備や水洗便所の普及などの衛生的な生活、検査や駆虫薬などの対策によって、感染者は非常に少なくなり、今では寄生虫を知らない人も増えています。
クリプトスポリジウムに寄生されたウシなどの動物やヒトの糞便が水を汚染し、それを飲むことでクリプトスポリジウムに感染します。潜伏期間は3日から10日です。多くの患者は9日以内に発症します。
健常な成人が感染しても、ひどい下痢、腹痛、倦怠感、軽い発熱などを引き起こします。免疫不全だったり、ほかに疾患があったりすると重篤化する可能性も高く、深刻な症状では死亡例もあります。